えすのおと

16歳の現役高校生 “えす” のブログ。

【感想】高校生がQueenの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観て。


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どうもどうも。

えす(@Sakura_05300921)です。

 

やっと、待ちに待ったこのときが来ました。

ずっと楽しみにしていたQueenの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」。

 

当然のごとく公開初日の11月9日に劇場に足を運び、そして堪能してきました。

 

先に言うと、もうとにかく最高だった。

これはもう本当に、心の底から感動した。

 

そんなワケで今回は、私のQueenとの出会いなどを踏まえつつ、「ボヘミアン・ラプソディ」を観て思い、感じた、高校生なりの素直な感想を綴っていきます。

 

 

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Queenの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」概要

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出典:映画『ボヘミアン・ラプソディ』公式サイト

 

公開日  2018年11月9日(金)
監督  ブライアン・シンガー
 デクスター・フレッチャー
脚本  アンソニー・マクカーテン
原案  アンソニー・マクカーテン
 ピーター・モーガン
製作  グレアム・キング
 ジム・ビーチ
 ロバート・デ・ニーロ
 ピーター・オーベルト
 ブライアン・メイ
 ロジャー・テイラー
キャスト  ラミ・マレック
 ルーシー・ボイントン
 グウィルム・リー
 ベン・ハーディ
 ジョセフ・マッゼロ

 

 

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高校生である私の、Queenとの出会い

 

「世界で一番」

 

そういった類の言葉がすごく好きだ。

この歳になってもまだ厨二病を引きずっているからであろうか。

 

よく、最も売れたアーティストを調べたりしている。

 

The Beatles、エルヴィス・プレスリー、マイケルジャクソン。

売り上げ枚数が優に億を超えるその並びに毎回、興奮さえ覚える。

 

そんな中で、「Queen」という名前が目に入ったのは、1年ほど前のこと。 

 

・・・

 

もちろん、名前だけは聞いたことがあった。

漠然と、ただ漠然と、世界的に有名なすごいバンドだということは知っていた。

 

ただどんな曲があるのかとか、どんなメンバーなのかとか、そういうことは全く知らなかった。

 

ひとまず、YouTubeで「Queen」と検索した。

初めて聴いた曲は「ボヘミアンラプソディ」。

 

いきなり、真っ暗な画面に浮かび上がる4人の顔。

アカペラの音楽も相まって、ただただ奇妙だったというのが率直な感想。恐怖とも言える。

 

すると今度はピアノの音が響き渡り、バラードが始まった。

 

 

ピアノを弾いていたのは、なんとも中性的な人物。

 

最初は性別さえ分からなかった。ちょっと声の低い女性かとも思った。

バンド名もQueenだし、ボーカルだけ女性というのもあり得ない話ではない。

 

ただとにかく、美しい声をした人だった。

 

性別が掴めない、ある種のミステリアスな雰囲気。心にスッと染み入るような歌声。

気付けば、私は魅了されていた。その人物に。

 

・・・

 

名を、フレディ・マーキュリーというらしい。あと男だったらしい。

 

その後も無我夢中で、色々な曲を調べては聴き、調べては聴きを繰り返した。

いくつか知っている曲があるということも分かった。

 

「We Are The Champions」、「We Will Rock You」、「I Was Born To Love You」など。

 

ミュージックビデオ、ライブ映像。とにかくひたすらに漁った。

中性的だったフレディは、いつの間にタンクトップと髭が特徴のおじさんになっていた。

 

その様は明らかに、カッコよさとはかけ離れているように見える。

 

でもなぜか、カッコいいと思ってしまう。思えてしまう。

内側から湧き出し、溢れ出るその魅力と、力強い歌声。

 

少なくとも私の中ではそれを、カッコいい以外の言葉では表せない。

 

聴けば聴くほどに好きになった。Queenを。そして、フレディ・マーキュリーを。 

 

・・・

 

そんなときに、Queenの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」が公開されることを知った。

 

ものすごいタイミングだと思った。

これは絶対に観に行くしかないと心に決めた。

 

そして訪れた公開日、2018年11月9日。

 

周りはほとんどが5,60代の方々だったが、中には若い人もいて安心するとともに、なんだかちょっと嬉しい気持ちになった。

 

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからは映画の感想を綴っていきます。

 

 

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映画「ボヘミアン・ラプソディ」高校生なりの感想

 

私が生まれたとき、彼はもうこの世にはいなかったらしい。

私が生まれる二十年以上前に、彼は空へと旅立ったらしい。

 

フレディ・マーキュリー。

 

伝説のバンド・Queenのリードボーカル。

死してなお、世界中の人々から愛され、記憶に残り続ける、史上最高のエンターテイナー。

 

便宜上 “Queenの伝記映画” としたが、これは紛れもなくフレディの伝記映画。

 

彼に対する敬意と愛が詰まった、素晴らしい作品だった。

 

・・・

 

物語は、ライブエイドの開演前から始まる。

 

手を大きく広げ、ゆっくりとジャンプをしながら出番に備えるフレディ。

幕が開くと、そこに広がるのは数え切れないほどの観衆。響き渡る歓声。

 

これが過去 実際にあった出来事であり、そしてフレディがその目で見た景色だという、たったそれだけのことでもうゾクゾクして、興奮が止まらない。

 

流れるQueenのミュージックに、ただただ心踊った。

 

・・・

 

時代は1970年代に移り、ここからは時系列に沿ってQueenの結成からライブエイドでの伝説的なパフォーマンスまで繋がっていくのだが...

 

とにかくこの映画は、華々しいパフォーマー人生の裏側にある、人間味に溢れる等身大のフレディが繊細に描かれているように感じられた。

 

ステージ上での、ある意味 完成されたように見える彼の姿ではなく、あくまでも我々と同じ一人間としてのフレディが。

 

 

ペルシャ系インド人であり、両親はインドからの移民でゾロアスター教徒。

 

職場である空港でのあだ名は「パキ」という、パキスタン人に対する差別用語。

 

正しき行いをしろと厳しく教える寡黙で厳格な父親の存在。

 

歯並びの悪さなど、自身の容姿に対するコンプレックス。

 

それは、私が知っていたフレディとは大きくかけ離れていた。

私の知る完成されたフレディ・マーキューリー像とは異なる、一部が欠け落ちたような実像。

 

そもそもフレディ・マーキュリーという名も、ファルーク・バルサラという本名に対する嫌悪感から改名したものだという。

 

・・・

 

Queenが結成され、瞬く間に人気を獲得していったあとも、続けて彼の裏側が描かれる。

 

少しずつ芽生えていった、バイセクシャルとしての苦悩。

 

最愛の恋人、メアリーとのすれ違い。

 

個人マネージャーの裏切り。

 

傲慢な態度によって生まれていったメンバーとの亀裂。

 

そして、エイズに感染していることを宣告され、迫ってくる死の恐怖・・・

 

 

バンドはまさに崩壊寸前。

孤独と絶望。スーパースターの、光と影。

 

残酷なまでに強調されたその影の部分から、決して成功だけの人生ではなかったという事実が痛いほどに伝わってきた。

 

・・・

 

しかし、だからこそだ。

 

だからこそ、ラストシーンで描かれたライブエイドでのパフォーマンスは圧巻であり、今もなお伝説として語り継がれるほどのものになったのではないだろうか。

 

正直、鳥肌が立った。手の震えが止まらなかった。

 

今まで、感動で手が震えたことなんてあっただろうか。

いやたぶんないだろう。これほどまでの感動は初めてかもだ。

 

強烈なバックボーンがあるからこそ、その歌詞の1つ1つが心まで響き渡る。

 

当時会場でその様を見ていた人たちも、衛星中継で見ていた人も、きっと同じような感動を覚えたに違いない。

 

そんなことを思いながら、ただただ圧倒されたまま、目の前に広がる光景を眺めていた。

 

・・・

 

そして最後に披露されるのが「We Are The Champions」。

 

もう本当に、シナリオが完璧すぎるんだよ。本当にずるい。

 

もうそんなこと十分すぎるほどに分かりきっているのに、そこでさらに「俺たちはチャンピオンなんだ」なんて言われたら誰しもが認めざるを得ない。もう圧倒的降伏。

 

Queenこそチャンピオン。フレディ・マーキュリーこそチャンピオンだと。

 

最初に書いた言葉を借りるのならば、「世界で一番」だと。

 

敬意と愛が詰まったその確かなる事実を、映画を観に来た世界中全ての人々に誇示するには、それはあまりにも完璧すぎる演出だった。

 

とにかく、作品として完璧で、素晴らしいものだった。

 

エンドロールが終わったあと、劇場内が拍手で溢れ返ったのを見て、改めてそう実感した。

 

・・・

 

1度でいいから、彼の歌声を生で聴いてみたかった。

彼がこの世を去る前に、1度でいいから。

 

そんな、心の中にあった ある種の夢が、幻想が、少し叶ったように思えた。

 

当時の熱狂を、この肌で感じられたような気がした。

 

 

今まで見えなかった、フレディ・マーキュリーという1人の人間の生き様、境遇、苦悩。

 

その全てを、繊細に描いたからこそ生み出せた感動。

 

まさに、無数に描かれた点が、最後には1本の線として繋がるような、そんな映画でした。

 

 

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おわりに

 

以上、高校生が映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観てみた件について でした。

 

本当に素晴らしい作品だった。ひたすらに感動しました。

 

Queenがどういうバンドで、フレディ・マーキュリーがどんな人物だったのか。

それが世代ではない私にも伝わってきた。それと同時に、もっと知りたくなりましたね。

 

誰もが知っている名曲の数々も劇中歌として使用されているので、Queenにあまり詳しくないという方でも楽しめる作品になっていると思います。

 

ぜひ、劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

Queen最高。